スマトラ島 ワハナ農園産 Luak Coffee
「コピ・ルアック(Kopi Luak)」というコーヒー豆をご存じでしょうか?
コピルアック、コピルアク、コピ・ルアク、ジャコウネココーヒー、ネココーヒー、幻のコーヒーなど、さまざまな呼び方で呼ばれるこのコーヒー。
インドネシアの言葉で、コピ(Kopi)とは、コーヒーの意味、そしてルアック(Luak)はジャコウネコのことを指し、直訳すると『ジャコウネココーヒー』となります。
映画『かもめ食堂』の中で取り上げられた他、テレビや雑誌、新聞などでも話題になることもありますが、極めて稀少で高価なため『幻の珈琲』とも呼ばれています。
それは麝香猫(ジャコウネコ)が実を食べた後、消化されずに排泄されたコーヒーの種子から生産されるという衝撃的な生産方法と、全て手作業による生産なので出荷される量が極めて少ないこと、そして、何よりもその独特な味わいによるものです。
今回入荷したのはマンデリンの産地であるインドネシア・スマトラ島産。
世界中のどのコーヒーよりも珍しい珍品中の珍品ともいえる独特で複雑な香味をぜひこの機会にトライしてみてください!!
中世大航海時代の15世紀、当時オランダはインドネシアを植民地として統治しており、農民が作るコーヒーは、オランダ人が重要な輸出品として収奪されていました。
苦労して作ったコーヒーを飲むことができなかった彼らは、地面に落ちていたジャコウネコの排泄物の中にあるパーチメント(コーヒーチェリーの中の種皮のついたままの種子)を拾い集め、きれいに洗って、乾燥、脱穀して、珈琲生豆にしたものを焙煎して飲んでいました。
ある日、オランダ人は彼らが飲んでいるコーヒーを飲んでみたところ、普通のコーヒーとはまったく違った香りを持っていることに驚いたのです。
それ以降、この限られた量しか生産されないコーヒーは珍重されるようになったということです。
コピ・ルアックの香りには、シャネルの香水にもブレンドされていると言われる麝香(ジャコウ)のサンプルの香りに近いものがあります。
この出会いを逃さず、ジャコウネコの育む珍重で神秘の味をご堪能ください。
ジャコウネコは、生物学的にはジャコウネコ科ジャコウネコで同じネコ目ではありますが、科が違うので、猫といっても、私達の身近にいるネコの仲間ではありません。
体長は50cm程度にもかかわらず尾の長さは40cmほどもあり、グレー様の色の荒い体毛に覆われ、長い鼻と鋭く短い爪の四指を持ち、木登りが得意です。
バナナなどフルーツ、コーヒーなどの他、鶏やアヒルなどの鳥や蛇なども食べる雑食性で、農畜産物に被害を及ぼすことから現地では害獣として扱われています。
人の気配には非常に敏感で、愛嬌のある姿とはほど遠い野生そのものの動物なのです。
インドネシア・スマトラ島 北スマトラ州シディカランのワハナ農園内ではジャコウネコを飼育して『コピ・ルアック』を生産しているのです。
餌としてはパパイアやバナナ、コーヒーの実を与えており、熟したコーヒーチェリーは彼らの大好物のひとつで、果実部分までは消化されるものの、パーチメントと言われる外皮を被ったコーヒー豆は、そのまま排泄されます。
ジャコウネコの腸内消化酵素の働きや、腸内細菌による発酵によって『コピ・ルアック』独特の複雑な香味が醸し出されるのではないか、と言われています。
ワハナ農園で収穫(?!)されたコーヒー豆はメダン工場で精製されますが、作業には一切機械を用いずパーチメントを剥く工程をはじめとして全て手作業で行われています。
1頭から1ヶ月に回収できるコーヒー豆の量は、個体差もありますが1kg前後程度です。
こうした特性によって流通量は極めて限られており、その稀少性と話題性によって『幻の珈琲』と呼ばれているのです。
こうして生まれた神秘の味、『コピ・ルアック』は証明書とともに出荷されるのです。
この機会に、この珍重で神秘な、幻の味、コピ・ルアックをご賞味ください。
■ お客様の声
おすすめ度 | luna様 | 2015-09-27 |
もーキュンキュン( ●≧艸≦)やみつきになりました!美味しいです(*^ー゜)b グ~ |
インドネシアスマトラ島産の稀少なコーヒー【コピ・ルアック(Kopi Luwak)】のおすすめ焙煎度合はC3Pです。
豆の焙煎度合はこちらの表を参考にしてください。
豆の挽き具合はこちらの表を参考にしてください。贅沢に淹れるなら、粗い目で少し多めの量の豆を使用します。
細かくし過ぎるとドリップに時間がかかり、雑味も出てきます。
当店の表示販売価格は生豆状態の重量あたりの金額となっております。生豆を焙煎いたしますと、10%~15%ほど重量は減少いたします。深煎りにするほど減少率は大きくなります。あらかじめご了承くださいませ。