コーヒー豆、一体どれを選んだらいい?(その2)ー おいしいコーヒー豆を選ぶ時の3つの注意点

コーヒー豆、何を選んだらいい?

コーヒー豆を選ぶ時の3つの注意点

1.値段で選ぶ―違いがわからなければ安い豆?

私もコーヒーについて詳しく知る前、以前の勤め先に居た頃、スーパーやホームセンターなどに行って100gあたり100円という値段を目安にして買っていた時期がありました。

その時は、職場の業務用コーヒーメーカーを使って淹れるのですが、自分一人だけで飲むのも気が引けるので、約100gに対し水2L弱を入れて10杯以上抽出してスタッフにふるまっていました。

それでも職場内にはコーヒーの香りが漂ってはいたのですが。
仕事をしながらガブ飲みするのならそれでも良いかも知れませんが、『味わう』にはほど遠いですよね。

ある日、外回りでコンビニエンスストアのカウンターで売られている100円コーヒーを飲んで衝撃を受け、それからは会社で安い粉を点てることをしなくなりました。
ボタンを押してから豆を挽くタイプのセルフコーヒーは随分深煎りで豆独特の味わいはありませんが、それなりに香りがして美味しいです。

ですから100gで100円のコーヒー粉(この時点で値段は10倍違うのですが)を買うのはやめました。

スーパーなどで販売されている粉のレギュラーコーヒーは、焙煎して、挽いてから日数が経過しています。

その理由については、こちらをご覧ください。
コーヒーの味と香りを決めるアロマについて
香りたかいコーヒーを毎日飲んでいただくために  では動画でご説明しています。

 

1-2.値段で選ぶ―高い豆を買えば美味しいのか?

昔から高いコーヒーの代名詞と言えば、ブルーマウンテンが有名ですね。
ハワイコナエキストラファンシーコロンビアゲイシャなど、100gあたり数千円する豆も販売されていますね。

これらは生産地で念入りに栽培され、完熟した実だけを手摘みする、果肉を取り去ったあとに何度も選別する、カッピングテストなどを繰り返すなどの手間をかけて輸出されています。

また、国内で販売・喫茶提供されているお店によっては、入荷した豆をハンドピックと言われる選別工程で不良豆を取り除くという作業を行っているために値段が高い場合もあります。

独特な味わいを持っていて人気があるが、そもそも生産量が少なくて稀少である、天災、病害・虫害などで不作になって相場が高騰している場合もあります。

手間ひまをかけて不良豆を選別したコーヒー豆は雑味が少なく、その品種がもつピュアでクリアな味わいが際立ちますが、それが必ずしも万人の好みに合うわけではありません。

また稀少だから美味しい、というのはいかがでしょうか。

高い豆=おいしい豆。であるとしても、手軽に毎日コーヒーを楽しむ、という点からはいかがなものでしょう

2.ブランド豆やそれらしい名前が付いた豆を買えばおいしい?

焙煎工房マルイに来られるお客様の中に、『通販で買った豆だけど、口に合わない』『まずくて飲めないので冷蔵庫にしまっていた』とおっしゃって、冷蔵庫で保管されていた豆や粉をお持ちになる方がいらっいます。

そうした場合の秘策はこちらをご参照ください。
古いコーヒー豆はいつまで飲めるの?2年前の珈琲豆を飲めるように
家庭でできる焙煎教室。フライパンでおいしいコーヒーに

『おいしそうな豆の名前』や『店のお奨め』で購入しても、コーヒーの味の好みはお客様ひとり一人異なりますので、それらが即ち自分にとっての『おいしいコーヒー』であるとも言えません。

最近『レインフォレスト』や『フェアトレード』という言葉で説明されているコーヒーが販売されていますね。
これらは栽培や栽培地開墾にあたっての自然や環境への配慮や、買い付け・貿易に関する『目指すべき行動』を提唱・改善する運動であり、コーヒーの味わいや豆の品質に関係ある言葉ではありません。

こうした言葉を豆の説明に付けることで、イメージ的な差別化を図っているにすぎません。

もちろん焙煎工房マルイの扱い豆にもこれらの活動に協賛することによって輸入されたものも含まれていますが、品質の優位性を示すことではない事からあえて表示しておりません。

国内で流通しているコーヒーの大部分が日本の商社を経由して輸入されており、彼らは長年にわたってコーヒーの生産適地で農家に投資したり、高付加価値の商品にするための支援をしたりという活動も併せて行っており、それらによって生み出された高品質なコーヒーが、『ゲイシャ』や『神山』、『さくらブルボン』などという日本的な名前で販売されています。

納得して、リーズナブルに毎日おいしいコーヒーを飲むには、

2-2.ご自分のお好みに合ったコーヒーを選ぶのが一番です。

ご自分の口に合ったコーヒーを見つける、というのはいろんな豆を飲んでみないとわからないものでしょうか?

コーヒーの味は生豆本来が持つ特性にもよりますが、焙煎度合いによって大きく異なります。
焙煎工房マルイでは、お客様のお気に入りコーヒーを見つけるお手伝いをしています。

まずはお試しください。

3.あなたが飲んでいるのは、どんなコーヒー?

最近では飲む前に豆を挽かれる方も増えていますので、『豆のまま』で購入する方もいらっしゃるとは思いますが、一般的にコーヒー豆は、焙煎し粉に挽いた後にパッケージします。

つまり、私達が購入し口にするのは、パッケージされた粉の姿とその名前だけの場合が大部分なのです。
ご自身が飲んでおられるコーヒーが粉になる前の焙煎された豆の形や、さらにさかのぼって生豆の時の形について考えを巡らしてみる必要があるのではないかと思います。

エチオピアやイエメンなど、一般的に『モカ』と呼ばれる(昔はモカ港から出荷されたのでこうした名前で呼ばれています)豆の産地では、『選別せずに出荷する』ことで知られています。

焙煎工房マルイでもエチオピア産の『シダモ』や『レケンプティ』を扱っており、それなりの味わいがあって人気もあります。

選別されていないというのは、欠点豆が除かれていないということです。

欠点豆の一例

欠点豆 欠点豆
欠点豆 欠点豆
欠点豆 欠点豆
欠点豆 欠点豆欠点豆
欠点豆 欠点豆

こちらは欠点豆を焙煎したもの

欠点豆焙煎後 欠点豆焙煎後
欠点豆焙煎後 欠点豆焙煎後
欠点豆焙煎後 欠点豆焙煎後

名前の通ったブランド豆からは欠点豆が取り除かれていて高価格。

こうした豆も含まれる『モカ』も、独特な味わいで人気があって一般的な価格。

一方、その1でも述べたように、こうした豆も配合して味と価格を整えた、一般的な価格のブレンドコーヒー。

最近はやりの、深く煎ることで本来の豆の特徴を殺して苦味の強いコーヒーにしたり、別な味付けでコーヒー本来の味をわからなくして飲むのは、何故でしょうか?

どれが一体『おいしいコーヒー』なのでしょう?

それは、あなた自身(の五感)が決定することではないでしょうか?

『おいしい!』と言っても毎日同じものを飲んでいては飽きがきます。

最高クラスを求めすぎず、一定水準の品質を持って安定的に、納得できる価格で供給できる豆を日常的・継続的にご提供すること。

それぞれの豆が持つ特徴的な味わいを活かしながら、お客様のお好みの傾向(酸味・苦味・コクなど)にきめ細かく焙煎してご提供すること。

焙煎工房マルイが目指し、日々ご提供しているのは、こうしたコーヒーなのです。

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